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こどももおとなもあなたもいっしょに - よみもの
《シリーズ》子どもとの出逢いをとおして『わたしはあなたの名を呼ぶ』
2026.04.08
塩谷洋子
子どもたちが相談室に来るのは名前を呼んでもらうためかもしれません。休み時間に子どもが顔を出すと、私はその子を見て「お~○○さん、調子はどう?」と応答しています。ただ、それだけ。しかし、それでまたやってくるのです。名前を呼ぶことでその子どもの「存在being」をはっきり認めているからかもしれません。
一日のほとんどを教室で過ごし、集団の中に埋もれそうな子どもがいます。まわりに合わせ過ぎて疲れ果て、自分が分からなくなった子どももいます。そんな子どもたちを見かけたら名前だけでも呼びたいですね。あるいはアイコンタクトで「あなたに会えて嬉しいよ」と伝えたいです。
スマホが世の中にはびこるようになってから親がスマホ、子どもが横でゲームという場面を見かけるようになりました。赤ちゃんであれば、スマホを見ている親を赤ちゃんが黙って見つめていることもあります。親が子どもを見つめるのではなく、子どもが親を見つめている……
「 自分はいなくてもいい存在」と思う子どもたちと出逢います。「生きていて何かいいことあるの?」と問う子もいます。そんな子どもたちの名前こそ何度も呼び、呼び続け、「あなたに気づいているよ」と伝え続けるしかありません。その子がいつか「わたしはあなたの名を呼ぶ」(イザヤ書43・1)と言われる神さまと出会い、自分の存在価値に気づいてくれることを切に祈り、願いながら。






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