.
フェイスブックインスタグラムユーチューブお問い合わせ

読み物

reading

連載

こどももおとなもあなたもいっしょに - 連載

《シリーズ》子どもとの出逢いをとおして「味方となるために」


2026.11.04

8月末、日本心理臨床学会で五ノ井里奈さんの話に耳を傾けました。五ノ井さんは東日本大震災で被災し、女性自衛官との出逢いをきっかけに自ら自衛隊に入隊した人です。しかし、そこで性被害を受け、見て見ぬふりをされ、事実を否定されたのでした。講演では幼少期から入隊、その後、有罪判決が確定し、現在に至るまでの壮絶な人生が語られました。

子どもに対する性被害があることを私は知っています。ジャニーズ喜多川による性加害がマスコミで取り上げられたこともありますが、事実を否認、隠蔽し、子どもたちに沈黙を強いる傾向はまだまだ根強く残っています。

児童相談所の2024年の統計では心理的、身体的、ネグレクトに比べ、性的虐待は1%台(約2,500件)です。少ないと感じられるかもしれません。しかし、沈黙を強いる傾向がまだまだ強いとすれば、氷山の一角かもしれません。

性被害の話には耳をふさぎ、事実をなかったことにしたい気持ちになるでしょうか。しかし、それでは子どもたちの味方にはなれません。

性被害・虐待に気づくには「身近なところでも起っている」という認識が不可欠です。「信じられない、あり得ない」と否認していたら、助けを求める声は決して響いてこないでしょう。「主がすべての災いを遠ざけて あなたを見守り あなたの魂を見守ってくださるように」(詩編121・7)と祈ります。神さまに助けを求めながら、子どもたちの良き理解者、味方となりたいと願います。