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連載
こどももおとなもあなたもいっしょに - 連載
《シリーズ》子どもとの出逢いをとおして「小さな失敗がつなぐもの」
2026.10.14
「先生の黒歴史を教えてよ」と子どもたちに質問されるとドギマギします。自分のぶざまな姿なんて知られたくありません。でも、私が「いいところ」「見せたいところ」しか見せられなかったら、子どもたちとの距離は縮まらないかもしれません。
子ども時代、教会学校でグラス・シロフォンの実演がありました。校長先生が水の入ったコップを順番にマレットでたたくと、「ドレミファソ」と音が出ます。事件は「ラ」で起こりました。
パリン! マレットでたたいた時にコップが倒れ、割れてしまったのです。先生たちがあわててコップの破片を拾い集め、テーブルや床を拭いているのを見て、私は……大笑いしました。毎日、うまくできないことばかりで叱られていたので「校長先生でも失敗する。私がうまくできないのもあたり前」とほっとしたのです。私にとって教会学校は自分らしくいられる心地よい場所でした。
相談室では昼休みになると子どもたちといっしょにお弁当を食べています。私がお茶をこぼし、口に入れようとしたおかずを膝にポトンと落としたりすると子どもたちはとても嬉しそう。私を見て「こんな感じでもおとなになれるのか……」とほっとしているのかもしれません。それで「今度はいつ空いている?」と聞いてくるのでしょうか。日常のささやかな失敗は子どもたちといっしょに笑いましょう。弱さを抱えるただの人であるのは、おとなも子どもも同じです。気負わず、自然体でいましょう。そうすれば子どもたちも自然体でいられて、「もっとしゃべりたい、もっといっしょにいたい」と思ってくれるはずです。






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